世界のトイレの呼び名

世界各国、トイレの呼び方は実にさまざま。なるほどと唸らせるものから、へーっと驚くものまで、あるもんですねえイロイロと。まずは日本から。

古くは厠(かわや)が幅広く使われていたが(正しくは川屋)、樋殿(ひどの)、閑所(かんじよ、かんぜ)、隠所(いんじよ)、装物所(よそものどころ。更衣室の意味。トイレにいくと臭くなるので、貴人はそのたびに着物を着替えたことから)。

粋なものでは、高野山(こうやさん)。これは山に入って髪(紙)を落とすというシャレから。江戸時代以降は雪隠(せっちん)、手洗い、手水(ちょうず)、はばかり、御不浄(ごふじょう)、化粧室、トイレとなってきた。

トイレには鬼がいるという言い習わしがあり、鬼を退治したといわれる渡辺綱(つな)からか、渡辺とも呼ばれる。「渡辺はどこだ?」なんて探されても、全国の渡辺さんには迷惑なことかもしれない。

フランスでは、古くは、「穴あきいす」「排水いす」「エスカルゴ」、家具辞典をつくって有名なフランスのハーバードは「例の香りの家具」と呼んだとか。

イギリスやアメリカでは、「ぶらぶらする社交室」「詩人の座」「休憩室」。確かに腰掛け式のトイレで一人っきりになれば、ゆっくりと休めること請け合いだ。公衆トイレはなにやらスーパー・マーケットのように、「コンビニエンス」「室番ゼロ(ホテルなど)」というのもある。

ドイツは、「0号室」。ドイツのホテルではトイレに0と表示してある。イタリアは「みだしなみの部屋」「サービス」など。

あるわあるわ、世界中あわせたら一体いくつの呼び方があるかわからないくらい多い。どれもこれも隠語だったものだが、使い古されて隠語としての意味をなさなくなって、次から次へと新しい隠語が誕生した結果である。

— posted by ミケ at 11:12 pm