トイレ後始末(あとしまつ)あれこれ

日本人の多くは、世界中の人が日本と同じように、トイレット・ペーパーを使っていると思っているが、世界の総人口の3分の2がトイレット・ペーパーを使っていない。では用便後はどうしているのか? 世界の実状をのぞいてみると・・・。

まず一番シンプルなのが、指と水。インドやインドネシア、タイで多い。左の手の指で拭くので、タイの大学の卒業式では卒業証書を国王は両手で渡すのに、学生は右手一本で受け取るのが礼儀。次が、指と砂。サウジアラビアなどの砂漠地帯の砂は非常に細かいので、痛くないし、乾燥しているので尻についた砂もすぐ落ちる。

石というのも結構多い。エジプトなどでは適当な小石を拾ってポケットに入れて冷やしておく。いざというとき、拾ってすぐの小石では火傷をしてしまうからだ。

アメリカのコーン・ペルト地帯では、とうもろこしのヒゲを使う。葉っぱというのも捨てがたい。イチジクの葉は痔にもよいとされ、日本でも多く使われていた。

ロープを使うのは、中国(黄土地帯)とアフリカ諸国(サバンナ地帯)。中国式は崖の縁に穴を掘り、崖下で飼っている豚に糞尿が流れるようにしておく。流れてきた糞尿は豚の餌となり、豚は太ってゆく。そこには3本のロープがぶらさがっており、その1本につかまりながら用便を済ませるのだが、終わったら残っているロープで拭く。次の人が使用するときに困りそうだが、空気が乾燥していてすぐ乾くので心配ない。

一方のアフリカ式は川上と川下に旛を打ち、ロープを渡しておく。そのロープにつかまりながら川上のほうを向き、川の流れにのせて思いきり出した後は、川下に向かってロープにまたがりながら歩く。文字通りの水洗トイレである。ロープについた糞は魚がきれいに食べてくれる。その魚をとって人間がおいしくいただく。これこそ自然の食物連鎖!

木片、竹ベラもある。ネパールでは樹皮も使用している。インダス文明最大のモヘンジョダロの都市遺跡から発掘された三角形で角に丸みをつけた土製の板がある。最近まで、これは神様に捧げるビスケットの模造品と思われ、「クレイ・ケーキ」とおいしそうな名前で呼ばれていたが、実はこれで糞を拭くということがわかった。土でできているので石のように熱くならないのがミソ。

— posted by ミケ at 12:40 am